
半年前の記事が好評でして
文殊の知恵として活動するなかで、ありがたいことに半年以上前の記事を読んでくださる方に出会います。
「この記事、わかりやすかった!」「プロテインは何派?」「今度一緒に(トレーニング)やらない?」など、30〜50代男性から多くコメントをいただく半年。
モテるためにトレーニングを始めた3年半前の自分。今、きみはモテてるぞ(当初の想定からかなり異なるが!)。
エクスペリエンスを返してみた
「これだけ反応をいただくので、折角ならトレーナーさんに記事と反応をお礼と共に伝えよう」
半年前から更に30万円をトレーニングへ投資した僕には、余裕が出ています。全てを出し切った60分間のトレーニング後にシェアすると、次のトレーニング時に思いがけないプレゼントが返ってきました。
集まるLINE、起こるコミュニケーション
「米川さん、ありがとうございました!実はあの記事、全社MTGで共有しました。それに、僕(=トレーナーさん)にLINEも返ってきたんです」
20代前半の彼はそう言って、喜々としてLINEのスクショを見せてくれました。
僕も嬉しくなったのは、言うまでもありません。そして何より、この一連の行為で高まったものこそが、UXではないかと感じたのです。
提供者は常に”不安”と戦っている
パーソナルトレーニングに限った話ではありませんが、選ぶのは常に利用者です。おすすめのメニューや順序は提供者が示しますが、決定権は常に利用者側にあります。
「選ぶ」という行為は、同時に「選ばれなかった」も生み出します。
けれど、その理由を懇切丁寧に教えてくれる利用者は、とてもとても稀。サービス自体に満足しなかったからフィードバックを受ける前に相手と会うことがなくなりますし、何が満足か/不満足かを言語化するのもコストです。
自分はいいと思う!ぜひ使ってほしい!……けど、見向きもされない。反応すら無い。
ほとんどの提供者は、この不安と戦っています。人類が集団生活能力で太古から生き残っていることを考えると、半ば無視にも等しいこれらの行為は、ダメージを与えるのに十分です。
利他が利他を生む
僕がやったことは、自分が書いた記事とその反応を伝えただけです。そこから先は全く描いていませんでした。ですが結果的に、僕にとって嬉しいエクスペリエンスが返ってきたのです。
前述の通り、提供者は常に不安です。でも、その不安を解消する方法はかんたんです。ただ提供者に「あなたのサービスのおかげで、わたしは助かっています。ありがとうございます」を伝えるだけ。それだけが、あなたに次のエクスペリエンスを運んできてくれるかもしれません。
良いエクスペリエンスには、感謝を言葉で返そう!すると、さらなるエクスペリエンスが返ってくる(かも)